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7月23日 平和を祈るクラシックコンサート 報告

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【平和を祈るクラシックコンサート】  7月23日(日)
連日猛暑の中、フルートとピアノのコンサートがホールにて開催されました。演奏者の古賀敦子さん(フルート)と日南由紀子さん(ピアノ)は、共に桐朋女子高等学校音楽科で学び、卒業後はヨーロッパへ留学した親友というだけに、難曲揃いのプログラムにも拘わらず、息もぴったりの演奏で聴衆を魅了しました。古賀さんは昨年の弦楽アンサンブルの演奏会に引き続き2度目の来訪。今回はソロ曲のみで、フルートとピアノの魅力をたっぷりと聴かせてくださいました。
7月23日 平和を祈るクラシックコンサート 報告

1曲目は、ハイドンの「フルートソナタト長調」。快活な明るい1楽章、3楽章と、高貴で深い情感の2楽章とのコントラストが見事な作品で、聴きごたえがありました。
2曲目のシューマンの「3つのロマンス」は妻のクララ=シューマンに捧げられた円熟期の作品。演奏者の古賀さんは、シューマンの純粋な表現に共感し、この曲を愛おしく想うと話され、内省的、素朴で幻想的なこの曲を情感たっぷりと演奏されました。
1部の最期は、ヒンデミットのフルートソナタ(1938年)から第2楽章。ヒンデミットがナチスから逃れるため、ドイツからスイスに亡命する前の作品。古賀さんは、この曲に感情を超えた不動のもの、永遠の宇宙を感じ、祈りであると話されました。一音一音魂のこもった演奏でした。
7月23日 平和を祈るクラシックコンサート 報告

2部の初めの曲は、有名なヴァイオリンの曲「タイスの瞑想曲」。最後はライネッケ作曲のソナタ「ウンディーネ(水の精)」でした。ドイツの詩人フーケ―の『水妖記(ウンディーネ)』をもとにした作品で、「水の国の妖精が人間の男性と結ばれると人間になれる。しかし、裏切られると水になって死ぬ。悲しい水の精の運命」。物語の情景が目に浮かぶように、フルートとピアノの掛け合いで音楽が多彩に表現されます。森の深淵なたたずまい、はしゃぎまわる水の精、若者に恋する水の精のつかの間の幸福感、襲いかかる不安、裏切り、絶望の感情。これらが溢れ出るように、聴いている私たちの心をもぐっと掴みました。

古賀さん、日南さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。会場にはムーサの会の島しづ子牧師の辺野古の海の絵画が展示され、目と耳と心で平和への想いを分かち合うひと時でした。
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